映画「美味しいごはん」上映会レポート

美味しいごはん

最近、休日の過ごし方のだらしなさをなんとかしたいと思い、美味しい朝ご飯を作ることで最高の1日のスタートを切ろう!と、とりあえず休日だけ自炊を頑張っていますが、美味しいものを自分で作って頬張る幸福感は自炊でしか味わえないなぁと実感しています。

そんな食事の大切さに少しずつ目覚めている私が、ひとつのおむすびをきっかけに人生を変えた女性を描くノンフィクション作品「美味しいごはん」の上映会イベントに行ってきました。

それぞれのアンテナでキャッチした気づきをシェアする読書会

美味しいごはん

書籍「美味しいごはん」を読んで、グループに分かれて自分が響いた部分をシェアしました。

人によって大切にしていることが違うので、何が響くかはそれぞれ異なるし、同じ人でも時々によって変わってくるので、読書は同じ本でも読む人や時により感じるものが違います

自分の言葉で感想を話す難しさを感じつつも、他の方と本の話を通して繋がれるのは刺激になりました。

私は最近、食品の原材料に含まれる添加物がちょっと気になってしまい、買おうと思った食品も、食品の裏側である原材料を見ると、アスパルテーム、加工デンプン、グリシン、リン酸塩…よくは分からないけど得体のしれないものが山のように入っていると買うことをやめたりしています。

かぼちゃの飲み物なのに、原材料のトップにあり食品に一番多く使われているものが「砂糖」だったりすると、もはや何がメインの食品なのか分からなくなります。

そんな私にとっては、コンビニの冷やし中華を作る工場の話がとても印象に残りました。

茹で上がった麺は、ぶくぶくと白く泡立った液体のシャワーを浴びせられていました。あとで調べてみると、防腐効果を高めたり、麺をほぐれやすくしたりする食品添加物だったようです。

目立ったのは、日頃のグチやうわさ話を、ぺちゃくちゃとおしゃべりしながら作業するおばさま方です。

「美味しいごはん」202・203ページより

私は今年の夏、コンビニの冷やし中華やソバなど麺類の食品には非常にお世話になっていたのですが、謎の添加物シャワーがかけられ、おばさんたちの唾液まみれの冷やし中華を食べていたのかもしれないと、工場の様子を想像するとゾッとしました。

これは、筆者の"ちこ"さんが大学生だった10年ほど前の話なので、以前に比べたら衛生面は見直されていると思いますが、原材料を見る限り添加物のシャワーの部分は今も変わっていないのではないでしょうか。

コンビニやスーパーの食品などは、工場に入ってみない限りどのように作られているかを見ることはできません。自分でできる限り作ることが安心した食事であると改めて思いました

食べ方から生き方を見直す「美味しいごはん」上映会

美味しいごはん
映画「美味しいごはん」には、ほかほかのごはんを始め、美味しそうなごはんの調理シーンや食事シーン、またその食事を届けるために関わっている方々の想いが詰まっています。

中でも私に刺さったのは、ゼネラルマネージャー小田さんの言葉。

食べ方を変えると生き方も変わる。
普段手に取っている食材を選んだ理由が「安いから」「コスパがいいから」と自分の都合で選んでいる人は、食生活だけではなく人間関係など、普段の生活もそのような考えになりがちということ。

食事は今の自分のエネルギーになるだけではなく、未来の自分の血と肉となり、思考にも影響を与え、自分の人生を作っていくものなんだなと思いました。

最近、コンビニの食事が多かったのですが、選んでる理由は「めんどくさいから」「時間がもったいないから」「安いから」。
こんな価値観で人間関係や仕事について考えている人は私だったらつきあいたくないです。

また、グレートティーチャー株式会社の社長、長尾さんが「どんなに元気がないときもご飯を食べれば元気が出る」ということをおっしゃっていたのを聞いて、共感しました。

嫌なことがあったときや悲しいことがあったとき、まず胃袋を満たそうとふらふら飲食店に行ったり、コンビニに行って美味しそうなものをいっぱい買います。もちろん、すべてを忘れることはできませんが、舌が喜ぶものを口に通し、お腹がいっぱいになると気分がずいぶん楽になり、「そんなに悩むことでもないな」と感じられるようになります。

誰かの元気がないときに、自分がつくったご飯で元気を出してもらえたらすごく嬉しいだろうなぁと思うと、美味しいご飯の作り方、美味しいごはんが食べられるお店など、美味しいもののストックを少しでも蓄えておくことが幸福でい続ける条件だと思います。

少しずつ無理なく「美味しいごはん」へ

とはいえ、すぐにすべての食事を変えることはできません。
いきなりどれもこれも頑張ろうと思って嫌々作ったご飯は食べた人に伝わってしまいます。
調味料だけでも見直してみる、休日だけでもちゃんとごはんを作ってみる。
それが難しければまずはキッチンをきれいにする、添加物のなるべく少ないものを選んでみる、店内調理にこだわった飲食店を選ぶなど、自分にできるところから少しずつ日々の食事を見直し、自分も周りも元気にできるものに変えていきます。

上映会を主催・準備してくださった皆様、
イベントに誘ってくれた友人、ありがとうございます。

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小西 真和 (こにし まな)

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